スイセン/ヒガンバナ科スイセン属
学名 :Narcissus L.
和名:水仙
別名:ダッフォディル、ナルシサス
分類:秋植え球根
花期 :12月〜3月
草丈 :30〜40cm
原産地:スペイン、ポルトガル、地中海沿岸、北アフリカ
撮影:2005/3/31

別名のナルシサスは、ギリシャ神話の美少年の名前です。水に映る己の姿を眺めたという話がありますが、水車小屋の所に咲いている姿は、まさにその通りの姿です。

スイセンは、毎年新しい品種が売り出されて、賑やかです。タキイ種苗のカタログを見るとカップスイセン、八重咲きスイセン、ラッパスイセン、房咲きスイセン、変わり咲きスイセン、の5種類で紹介されています。
花の形で英国王立園芸協会が分類した12系統は、分類の基準になっていますし、更に花色の記号も標準化されています。

日本スイセンは日本原産のような印象がありますがヨーロッパから渡ってきたものとされています。
地中海沿岸に広く分布するタゼッタの交配種またはその仲間です。
房咲きで香があり、早咲きのものが多く、12月から咲くものもあります。

下の写真は日本水仙
撮影:2006/11/29
この花壇でも早咲きの日本スイセンから遅咲の3月咲きまで、冬の花のない季節を楽しませてくれます。花の色は、花被片が白、クリーム、黄で、副花冠が白、黄,橙〜紅のものが主です。球根は毎年掘り上げないで混み合ってきたら掘り上げるようにしていますが、堀りあげる場合は葉っぱが枯れてきてからにします。特に管理に気を遣ってはいませんが、花柄摘みと花後の肥料は欠かせません。

英国王立園芸協会の12分類 特徴 代表品種
1.ラッパスイセン 1茎1花で副花冠長≧花被片長 マウント・フッド
2.大カップスイセン 1茎1花で副花冠長=花被片長 or 2/3*花被片長 フォーチュン
3.小カップスイセン 1茎1花で1茎1花で副花冠長<1/3*花被片長 ロッコール
4.八重咲きスイセン 花被片と副花冠ともに八重 テキサス
5.トライアンドラス・スイセン
  雫ズイセン
1茎1〜数花が下向きに咲き、花被は著しく反巻き タリア
6.キクラミネウス
  シクラメン・スイセン
葉と花はともに細長く花被は著しく反巻き テータテート
7.ジョンキル
  芳香ズイセン
葉は線状で細長く、1茎数花 キズイセン
8.タゼッタ
  房咲きズイセン
葉は扁平で1茎1花、副花冠は短く房咲き有香 ゼラニウム
日本スイセン
9.ポエティクス
  口紅ズイセン
1茎1花で副花冠は短く、その先端に赤の縁取り アクタエア
10.野生種 原種及び自然交雑種 パルポコジューム
11.スプリットコロナ
  バタフライカップズイセン
副花冠が三分の一以上裂けている オレンジェリー
12.その他 上記に属さないもの ジェサミー
色の記号
G:グリーン、O:オレンジ、P:ピンク、R:レッド、
W:ホワイト、Y:イエロー
花色の場所 @:花被片の先
A:花被片の元
B:副花冠の元
C:副花冠の中央
D:副花冠の先
表し方 分類番号@A-BCD
例示 4WW-YYY(八重咲きで花被片が白、副花冠が黄)